否定疑問文とは、その名の通り否定文と疑問文が合体した文章です。
Don’t you eat lunch?
Can’t you sleep?
Haven’t you been abroad?
日本の義務教育でもこの形で習うと思いますし、実際日常でとてもよく使われる表現です。
否定疑問文の強調
海外ではnotを主語の後ろに持ってきて
Do you not eat lunch?
Can you not sleep?
Have you not been abroad?
と言うときもあります。
Notを独立させることで「しない」ということに対しての意外性や驚きを、やや強調しています。
文章内ではnot~but...構文にしたり、notとbutを大文字にすることでさらに強調度合いを高めることができます。
Do you NOT ride a bicycle BUT drive a car?
否定疑問文使用上の注意
否定疑問文を使う上で注意すべき点があります。
能力を表すCanです。
上の例文 Can’t you sleep? Can you not sleep?
だと、夜中に起きてきた子供にお母さんが尋ねているような優しい場面が想像できると思います。
しかし、文脈によっては相手を見下した言い方に聞こえてしまうこともあるので、使うときは誤解のないような表情や言い方を意識しなければいけません。
Can’t you do that? そんなこともできないの?(←キツイですよね。。😅)
ちなみにnotを後ろに持ってきた場合だと
Can you not do that? それやめてくれる?
となり、意味は変わりますがこれもキツい表現となります。
(この場合はCan you notという塊ではなく、Can you=Please not=don’tという意味になります)
doに限ったことではなくswim、play、speakなど、多くの動作動詞でキツイ表現になりえますので、基本的にはCan you~と尋ねる方が無難でしょう。
話の流れ上どうしてもCan’t youを使わないといけないときは、繰り返しになりますが、できるだけ物腰柔らかい言い方にするように意識しましょう!
否定疑問文への返答
Don’t you have a charger for iPhone? iPhoneの充電器持ってませんか?
と聞かれたらどう答えますか。
正解は
持ってる場合 Yes, I do.
持ってない場合 No, I don’t.
日本語だと
持ってる場合は「いいえ、持ってますよ」ですし
持ってない場合は「はい、持ってません」となり、英語と比べると「はい」と「いいえ」が逆になります。
英語では日本語のように質問の語尾を気にする必要はありません。
答えが肯定文ならYes, I do (will, can, have... )、否定文ならNo, I don’t (won’t, can’t, haven’t...) で大丈夫です。
Yes、Noを省略して、I do、I don’tだけで答えても問題ありません。
ちなみに、付加疑問文に答えるときも考え方は一緒です。
You watched World Cup yesterday, didn't you? 昨日ワールドカップみたよね?
見た場合 Yes, I did.
見てない場合 No, I didn't.
英語には「Yes+肯定文」か「No+否定文」のどちらかしかありません。
この場合も「見た(I did)」か、「見てない(I didn't)」かまず考えます。
Yes、Noは特に意味を持たないので、飾り程度に頭に添えればいいだけです。
まとめ
今回は中学校で習う基礎文法の一つ、否定疑問文についてお話しました。
ポイントは4つ
②Do you not~で否定の意味をやや強調
③Canの否定疑問文はキツイ言い方になりえるので注意
④返答はI doかI don'tだけでもOK
①と②の使い分けが自然とできたり何も考えずに付加疑問文にパッと答えられるようになるには、やはり慣れが必要です。
意識して否定疑問文を使って慣れていきましょう!②が使えると少しだけネイティブっぽさが増しますよ(^^)