大学や専門学校への入学、卒業ビザの取得、TSSビザへの切り替えなど、オーストラリアで永住権を狙うなら様々なシーンで必要となるIELTS。
筆者もこれまでセブ留学、そしてオーストラリアに来てからも独学でIELTSを勉強してきました。独学の場合はいつも二週間前から詰め込むだけですが..
それでも今までの本試験でライティングスコアが6.0を下回ったことはありません。
秘密は今回紹介する
Introduction(導入)とConclusion(結論)のテンプレート化です。
ライティングはTask 1、2ともに出題形式がパターン化されているので、解答も可能な限りテンプレート化し、テンプレート化できない箇所もある程度パターン化してしまえばいいんです。
Listening、Reading、Speakingにこのようなチート技は通用しませんが(´ω`*)
今回は、ライティング試験の中でも、高配点で重要度の高い、しかし日本人では苦手な人も多いTask2(エッセイ)の書き方ついて解説します。
ご紹介するテンプレートは、元IELTS試験官のSimon先生という方がブログで発信してくれているものなので信頼度は抜群。筆者自身も本試験で使いまくっています。
もくじ
問題文を読んでまず最初にすること
文の構成などは一旦無視して、問いかけに対する回答を全力で考えます!問題用紙の空いている場所に殴り書きでもいいのでメモしましょう。目安は1分!
たとえば
「一流アスリートやアーティストの中には、幼い頃からスパルタ教育を受けてきた人も多い。幼少期から親が子供に習い事を強要すると、メリットとデメリットどちらが大きいか?」
こんな問題が出たら筆者なら
(子供のやる気がなければ身に付かず、時間とお金の無駄)
(精神的苦痛を受け、ピアノや英語といった習い事の対象が嫌いになる。親の愛が感じられず育つと、将来愛情を与えられない大人になる)
よしデメリット派でいこう!
という感じで思いついた意見を欄外にメモしておきます。
ここでのポイントですが
- 立場(この場合メリットかデメリット)を支持する根拠は必ず2つ。
- 時間、お金、健康(精神)に話を結びつけると書きやすい。
- 自分の意見の信憑性はあまり気にしない。
です。
3番目の信憑性についてちょっと説明しますね。
ご存じの方も多いと思いますが、ライティングの採点基準は以下の4項目に分かれています。
- Task Response (質問に対する回答)
- Cohesion and Coherence (一貫性、まとまり)
- Vocabulary(語彙)
- Grammar(文法)
つまり、あなたの主張と事実の間に多少ズレがあっても採点には一切影響しません。スパルタ教育を受けた子供が愛情を注げなくなるなんて私の憶測でしかありませんが、これを事実として堂々と主張するのです。もっと言えばエビデンスを付けた方が説得力が増すので
According to the research of Kyoto university, 36 percent of parent’s generation who insist that they underwent Spartan education confessed to habitually beating their children for their education.
京都大学の研究によると、スパルタ教育を経験したと主張する親世代の36%が、子供の教育のためには習慣的に暴力も振るうと自白した。
などとハッタリを書いても全く問題ありませんw
IELTSはライティングもスピーキングもハッタリを言える人の方が得点が取れます。嘘をつくのが苦手な方も、IELTSでだけは言えるように頑張りましょう。
Introduction(導入)の書き方
書きたいことの大枠が決まったら、イントロダクションのテンプレートを選びます。
まず、Task 2の出題パターンは次の6通り。
①Do you think it has more advantages or disadvantages?/Do the advantages outweigh the disadvantages? メリットが大きいか、デメリットが大きいか
②Discuss both views and give your opinion. 両者の意見を論じた上で自分の意見を提示
③(To what extent) do you agree or disagree? (どの程度)賛成か反対か
④Discuss the advantages and disadvantages. メリットとデメリットを論じるだけ(自分の意見は不要)
⑤質問が2つ
⑥Explain the main causes and effects of this problem, and suggest some possible solution. 問題の原因と影響を説明、解決策を提案
①(Advantage/Disadvantage)②(Discuss both views and give your opinion)が来たら
People in the general public have different views about whether or not ~.
Although there are good arguments in favor of (against) ~. I personally believe that~.
③(Agree or Disagree)が来たら
People in the general public have different views about whether or not ~.
However, I completely agree (disagree) with the idea that ~. / To a certain extent, I agree that ~. However I also think that ~.
④(Discuss both views)⑤(Double question)⑥(Problem-Solution)が来たら
Recently, a great deal of attention has been paid to ~ such as...Therefore, there is a growing controversy over what measurements can be taken to tackle this problem.
In this essay, the reason of the problem and the solutions will be examined carefully.
この3パターンを丸覚えすればイントロは完璧です。
「~」、「...」には問題文のパラフレーズが入ります。できるだけ同じ単語や言い回しを避けて、Vocabularyの項目でも点数を取りにいきましょう。
Body Sentence(本文)の書き方
Simon先生もご自身のブログでよく言っていますが、ライティングはこのBody部分が一番大切です。イントロは上で紹介したテンプレートで短くまとめて、Bodyに時間をかけるようにしましょう。
Bodyの書き方です。
①(Advantage/Disadvantage)③(Agree or Disagree)の場合
Body 1:メリット(デメリット)or 賛成(反対)の理由1つ目
Body 2:メリット(デメリット)or 賛成(反対)の理由2つ目
①と③に共通しているのは、自分の立場がどちらか選ばないといけないということ。
この種の問いには、立場を支持する理由を2つ並列して述べます。
よく使う接続詞:first(ly), in the first place, first of all / second(ly), moreover, another reason is that~
②(Discuss both views and give your opinion)④(Discuss both views)の場合
Body 1:一つ目の意見を提示
Body 2:相反する二つ目の意見を提示
②と④の共通点は、AとBという相反する意見があるところ。自分の意見を言うか言わないか違いはありますが、ボディセンテンスでは関係ありません。Body 1でA、Body 2で反対のBを述べるだけでオッケーです。
よく使う接続詞:meanwhile, on the other hand, alternatively, whereas(一方で)/in contrast(対照的に)
⑤(Double question)の場合
Body 1:一つ目の質問への解答と根拠
Body 2:二つ目の質問への解答と根拠
よく使う接続詞:therefore, hence, thus(したがって)
⑥(Problem-Solution)の場合
Body 1→ 原因と影響まで述べる
Body 2→ 解決策を述べる
よく使う接続詞:so, now, then(それでは)
このようにBody Sentenceは全て2段落構成にし、白か黒か言うときは理由を並列して、相反する意見があるときは各段落で違う立場の意見を、質問が二つの場合は各段落でそれぞれ解答、Problem-Solution問題の場合はBody 1で原因と影響、Body 2で解決策を論じます。
Body部分だけはテンプレ化が難しいので頑張って下さい(>_<)
Conclusion(結論)の書き方
①(Advantage/Disadvantage)②(Discuss both views and give your opinion)③(Agree or Disagree)の場合
For the reasons mentioned above, I believe that~
または
Governments / individuals should tackle ~ by... If these measures are taken, ~ will ...
意見を求められる問題では上記のテンプレ一択でOK。
④(Discuss both views)、⑤(Double question)の場合
To summarize/In conclusion, 当たり障りのない文章
たとえば④の問題文が
「インターネット普及によって世界中と距離が近くなったいう意見がある一方で、人との接点を持つ機会が減ったという意見もある。両者の意見を述べよ。」
だとすると
To summarize, the internet provides people with many benefits, yet it also has the power to disconnect them from the real world. It is up to everyone to decide for themselves their levels and modes of engagement.
という感じです。
Discuss both sides (views) and give your opinionとは別の分類になりますので、ここで自分の意見を述べてしまうと減点になります!
また⑤の問題文が
「これからロボットの需要が高まってくると言われているが、将来どのように使われるか?この科学の進化はポジティブかネガティブか?」なら
In conclusion, the potential of robotics is unimaginable. This essay discussed just a few areas in which this technology could benefit us. While some caution is needed, ultimately, robots may enhance our lives beyond expectations.
みたいな感じで締めましょう。
④⑤に共通しているのは、意見二つを比べたり、質問二つに回答したりして、ちゃんとConclusionを書こうとすると長くなってしまうということ。ライティングTask2のConclusionは2~3文で書くのが鉄則なので、問題文を再度パラフレーズするなどして、簡単にまとめ上げるだけにしましょう。
In conclusion, 問題点を改めて述べる+抽象的な解決策
Problem-Solutionも④⑤と一緒で、原因、影響、解決策と多方面に渡って論じた後なので、普通に書くとConclusionも長くなりがちです。手短にまとめ上げる為それらには触れず、「問題点+ザックリとこういう風に解決していくべき」という感じで書いて下さい。
その他Task2攻略法あれこれ
Task1の2倍の配点があるTask2はかなり重要。筆者はTask2の完成度を上げるため、必ずTask2→Task1と解くようにしています。
とはいえTask1も文字数足らずでは-1.0の減点となりますので、今回紹介したテンプレートを使うなどして時間短縮し、Task2を必ず40分以内に解けるように練習してください。
もう一つスピードアップの鍵となるのはアイデアの多さです。問題文を読んだ後すぐに書きたいことが浮かぶように、日本語でいいのでサンプルクエッションを作ってそれに答える練習を何度もしておくことをお勧めします。
Simon先生が販売している"Ideas for IELTS Topics"(£20)を購入するのもいい選択だと思います。サンプルを見て頂くとおわかりになると思いますが、Task2で頻出のテーマ毎に使えそうな例文をずらーっと列挙してくれています。サンプルのEnvironmentだけでも相当な数ですが、購入すると×24テーマ分の例文が見れるようになり、通勤通学時間などに目を通しているだけでもアイデアの引き出しが増えていきます。
Writingはとにかく練習の数です。4科目の中でWrithing Task2の勉強が一番キツイかもしれませんが、やればやるだけ点数が伸びます。そしてWritingの勉強で身につけた基礎知識や英語の言い回しがSpeakingテストで役立ったりしますので比較的コスパのいい科目だと思います。
筆者も永住権申請前にもう一度IELTS受けます。有効期限切れちゃうので( ノД`)シクシク…一緒に頑張りましょう!!
IELTS対策にはセブ留学もおすすめ
IELTSは語学学校に行って対策するのも手です。
筆者はセブ島のCPIという学校に行きましたが、IELTSコースあり、マンツーマンレッスンでスピーキング力アップも実感でき、かなりコスパが良かったと思います。
筆者が申し込み時に使ったのは、こちらのSchoolWithという日本最大の留学サイトです。
CPIに限らず、その人に会った留学先を「手数料無料、他エージェントと比較しても最低価格保証」で紹介してくれます。
日本人の弱点であるスピーキング力とリスニング力をマンツーマンレッスンで鍛えたり、ネイティブ講師にライティングを毎日添削してもらえる留学は、効率を考えるといい選択だと思います。
筆者もセブでIELTS対策したおかげで、オーストラリア永住権申請のボーダーラインクリアできました。
みなさんも良かったら検討してみて下さい!留学超楽しいですよ^^