新車に比べて中古車の流通量が圧倒的に多いオーストラリアでは、出先で車が故障し、止む無くレッカー車を呼ぶという不運に見まわれることも少なくありません。
しかしロードサービス会社の検索から、担当者とのやりとりまで当然ながら全て英語。電話でのやりとりなので、ある程度の英語力がないと山奥や砂漠の真ん中で「積んだ...」ということになりかねません。
実はこれを書いている筆者も、先日ゴールドコーストの山奥からレッカーされ帰ってきたところw
ロードサービスの登録やレッカー車の手配を必死になってその場で行いましたので、まだ記憶の新しいうちに「RACQのロードサービス」について情報共有しておきたいと思います。
もくじ
RACQのロードサービスがおすすめな理由
ずばりサービスの質と値段の安さです。というか保険を選ぶポイントってここしかありませんよねw
今回筆者が故障現場から電話し、急遽加入したプランは、年間$197(事前契約していれば年間$99)のスタンダードプラン。
24時間365日対応。故障現場まで50km圏内であればレッカー車が無料で駆けつけてくれ、整備工場に車を運んでもらうのも20km以内までなら無料というものです。(20km以降は1kmにつき$7チャージされます)
この記事を読んで下さっている方の中には既に保険会社を比較検討していて、他社のプランの方が安いじゃないかと思った方もいるかと思います。同じ値段で、ガス欠の際にガソリンを補充しに来てくれる会社なんかもありますから。
ただ注意して頂きたいのが、オーストラリアの安い保険会社のサービスは
マジであてにならない。
ということ。特に多いのが緊急時にも関わらず「電話が繋がらない」「対応が悪い」「折り返し電話やレッカーの到着に何時間も待たされる」などです。
対応の悪さは百歩譲るとしても、緊急時に何時間も待たされるなんて堪ったもんじゃありませんよね。筆者のメルボルンの友人は、安さで選んだ保険会社にグランピアンズの山奥で5時間待たされていました。。
そういうわけで値段やサービス内容が微々たる差であれば、QLD州を代表する自動車クラブで評判も上々のRACQを選んだ方がいいと判断し、こちらを契約することにしました。
このときに良かったのが、もともとRACQの対物賠償保険(Third Party Liability Insurance)に加入していたおかげで割引が効き、$169でロードサービスに加入できたということ。
この対物賠償保険(Third Party Liability Insurance)も、比較サイトで値段だけを見るとRACQより安い会社はいくつか出てきます。筆者も最初は一番安い保険会社でいいやと思っていましたが、ゴールドコーストの信頼できる自動車修理業者さん ( Autobodies Gold Coast。低価格でオーナーのDarylさんがめちゃくちゃ親切です) からRACQかSun corpという保険会社を薦められました。「安い保険会社はカバーできる範囲がごくわずかで、事故を起こしたら相手の車を自腹で弁償しないといけないケースがほとんど。結局高くつくよ。」とのことでした。
このアドバイスを受けRACQで対物賠償保険の見積もりを出した結果、一番安い保険会社と比べても数十ドルの差しかなかったので安全を取ってこちらを選んだというわけです。
ちょっと長くなったので一回整理します。
QLD州で総合自動車保険や対物賠償保険に加入する際は、リーズナブルでサービス内容に定評のあるRACQがおすすめです。
プラスアルファで加入した方がいいのがロードサービス。RACQのいずれかの保険に加入した後にロードサービスを契約する際は、サービスが良く会員割引も効くRACQ一択でいいと思います。
緊急時、ロードサービスを契約してその場で使う方法
レッカーされる愛車
今回の筆者のように、ロードサービスに加入しておらず旅先で車が故障した際、すぐさまRACQに電話してロードサービスプランの購入とレッカーの配車手続きをしなければなりません。
すべて電話でのやりとりになるので、英語に自信がない方は、次に紹介する必要事項だけは言えるようにしておいて下さい。
まず、RACQのロードサービス部門の電話番号131905に電話します。英語の自動音声で、1~6のオプションから選んで下さいと言われるので、ここは4のRoad side assist...を選択。
立て続けに自動音声で同じような質問が来ますので、ここは1のVehicle brake downを選択。
これで担当者に繋がります。
まず伝えなければいけないことは「出先で車が故障したから、今すぐロードサービスに加入して使いたい!」ですね。
My car broke down where it’s far away from my home and I can’t move it even though steping on the accelerator. Can I buy the standard road assist insurance and use it immediately?
とか言えばいいと思います。
RACQの他の保険に加入している場合は
I just have RACQ ‘Third Party Property Insurance’ (‘Comprehensive Car Insurance’) .
と伝えましょう。電話先で個人情報を調べて、最後に割引いた後の金額を提示してくれます。
次に、名前、生年月日、引き落とし先のカード番号と有効期限を聞かれるので答えて下さい。
金額の提示と同意文の読み上げがあって、両方に承諾すれば一先ず登録は完了です。
その後は、レッカー車の配車手続きをするため担当者が変わります。ここで伝えなければいけないことは
- 故障現場のストリート名
- 目印になる建物名
- レッカー先の自動車修理業者名と住所
です。距離に応じて追加料金がかかることもありますので念頭に置いておいてください。
先ほどはロードサービスの登録料でしたが、今回はレッカー代(無料の範囲を超えている場合のみ必要)を告げられるのでそれにも承諾。
到着まで○○時間かかりますと言われれば後は待つだけです。参考までに、筆者の場合は2時間以内に来ると言われましたが、実際は1時間ぐらいで来てくれました。到着まで何時間もかかる保険会社が多い中RACQのサービスはさすがです。
RACQ加入後のお得な特典
登録時には気付かなかったのですが、RACQで何かしらの保険に加入していれば様々な特典を享受することができるようです。
一番ラッキーだったのはPUMA petrol stationとPacific Petroleumでガソリンを入れる場合、RACQカードの提示でリッターあたり4¢割引になるというもの。スマホの画面を見せるだけでオッケーですが、少し画面の出し方がわかりにくいのでこの後解説します。
他にも映画、テーマパーク、旅行、ショッピングなど様々なシーンで割引が受けられるようです。Star Car WashやAmart Furnitureなども含まれ、この辺りは比較的利用する人も多いのではないでしょうか。
RACQカードをスマホで提示する方法
まずStocardというアプリをダウンロードします。ダウンロードしなくてもRACQのカード画面をスクショして提示すれば使えますが、ColesのflybuysカードやDan Murphy’sのカードなどもこのアプリに登録しておけるので、入れておいて損はないかと思います。
ダウンロードしたらhttps://add2.stocard.de/cards/499/2600092676558?source=add2stocard&action=newにアクセスして下さい。
Emailアドレスを入力して「SEND EMAIL」です。
メールが届いたら「ADD TO STOCARD」。これでStocard内にRACQカードが登録されます。
まとめ
中古車市場の大きいオーストラリア。運転中の故障は日本と比べると高確率で起こります(´-ω-`)
今回の筆者のケースだと、クラッチ交換に出して戻ってきたばかりなのに、クラッチの部品が抜けていたというメーカー側のミス。日本ではリコール問題に発展しかねませんがオーストラリアでは珍しいことではないのかもしれません。。
自分の身は自分で守るため、リーズナブルでサービスの質も高いRACQの保険および、ロードサービスに事前加入しておくことをお勧めします!RACQはQLD州の自動車クラブですが、他州の自動車クラブとも提携しているので、どこの州でトラブルが発生してもレッカー車は駆けつけてくれます。
実際に問題が起きてレッカー車を手配しなければいけないときは、自分がいる地点とレッカー先の名前や住所を英語で伝えられるように準備しておきましょう。